すきなことずかん
幼い頃、私は両親が共働きだったので、よく「一人遊び」をしていました。
今でこそ絵描きを生業としていますが、ここに必要な技術や感性の基礎は「一人遊び」で養ったと言っても過言ではありません。
30年ほど前、フランス人のロジェ・カイヨワという偉大な方が「遊びと人間」と言う本を書きました。そこでカイヨワは<遊び>を現実生活とは切り離され、本質的には不毛であるものとしながらも、<遊びの精神>が私たちを取り巻く文明の基礎であると述べています。
僕が提供する遊びには、ご両親とお子さん双方が参加するという条件でそれぞれに3つずつのルールしかありませんが、互いに、いかにこのルール<規則>を破らずに取り組めるかが要となることでしょう。
また、「すきなことずかん」では現在の状況等を十分にふまえ、親御さんの子育て時間に“遊び”をもたせる狙いもあります。そのため、ルールは主にお子さんが一人の時間を集中して有意義に遊ぶためのものとなっています。
依然として難しい状況には変わりないかもしれませんが、少しでも豊かな心うちでおられるように、ご家族全員の健康とこれからの生活を傍でお祈りしています。
<遊び方>
●こども
①しろい かみ を すきなもので いっぱいに する
②しろい かみ いがい を よごさない
③できるまで ひとに みせない
●おとな
①口出しをしない、おこらない
②できるまで見ないで気長に待つ
③できたら褒める
<遊び方の例>
☝折り紙で作ったウルトラマンの図鑑
☝色鉛筆やクレヨンを使った図鑑
遊び分けをしてくれた方は金田金太郎さんです。現代美術作家として活躍されている原点を見るようです。また自宅待機を余儀なくされている時に、小さいお子さんがおられるご両親の方へとすぐに送ってくださいました。
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